ボーダレス・アートミュージアムNO-MAの母体である社会福祉法人グローで起きたセクハラ、パワハラについて。
報道されたことが事実であるならば、権力を行使した卑劣な行為は、到底擁護できるものではありません。
このことについて、抗議のため、開催中の「ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのまち」出品作品の一部の展示方法を変更します。
社会福祉法人グローの事業の一端を担う、近江八幡芸術祭への出展作品「NO」は、女性や弱い立場に立たされた人々があげる声・言葉をテーマにした作品でした。
幾重もの抑圧を受けながらようやく発せられた言葉を見過ごしてはなりません。
文化芸術を担う団体での、セクハラ、パワハラ、そしてそれを超えるような悲惨な内容の告発が続いています。そういった問題を孕みやすい組織構造が、長らくそれらの温床になってきたことは言うまでもありません。今回の告発は、氷山の一角であるとも言えるのではないでしょうか。
関わる全ての人の、価値観の更新が急がれます。
告発された方への、敬意と連帯を。
2020年11月20日
谷澤 紗和子